Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
それだけでも、あのバッジを落としたことは、むだじゃないよ。」
井上君のいうとおり、B・Dバッジのうらには、団員がじぶんの名を、クギのさきでほりつけておく規則でした。ですから、バッジのうらを見れば、だれが落としていったかということが、すぐに、わかるのです。
そのとき部屋が、とつぜん、パッとあかるくなりました。だれかが、外のスイッチをおして、電灯をつけたのです。
その光で、部屋の中を一目みると、ノロちゃんは、また「あっ!」とさけんで、井上君にしがみつきました。そこは、じつになんともいえない、異様な部屋だったからです。
たたみなら二十畳もしけるほどの広さで、窓というものが一つもない、てんじょうの高い洋室です。その四方の壁に、ぶきみな人造人間が、ウジャウジャといるのです。じっさいにいるわけではなく、よく見ると、壁画なのですが、それらが、四方からこちらへ歩いてくるように見えるのです。
人間の三倍ほどの巨大な人造人間、全身が黒い鉄でできていて、まっ四角な顔には、まんまるな、まっかな目玉が光っています。かくばった口は耳までさけて、のこぎりのような歯が、ならんでいます。