Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
また、ふしぎな形の長いすも、おいてあります。まるで、巨大なカマキリが、うずくまっているような、へんてこな長いすです。
井上君とノロちゃんは、おそるおそる、その長いすに並んでこしかけました。そして、キョロキョロと、四方の壁を見まわしています。あまりのことに、ものをいうことも忘れてしまったらしいのです。
すると、いつのまにか、ドアが音もなくひらいて、そこから、ひとりの人間がはいってきました。
たしかに、三十歳ぐらいの人間の顔です。しかし、なんという、きみの悪い顔でしょう。青ざめて、すきとおったロウ細工のような顔です。そして、その顔は、お能の面のように、すこしも動かないのです。目は正面を見つめたまま、まばたきもしません。
その男は、荒いこうしじまの背広をきていましたが、その肩などは、まるでカカシみたいにまっすぐで、機械に服をきせたようです。それに歩きかたが、じつにへんてこでした。これも機械じかけらしく足を動かすたびに、ギリギリと、歯車の音が聞こえるように思われました。
二少年は、からだをくっつけあって、おそろしそうに、このふしぎな人間を見つめています。