Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
バラバラ少年
すると、まっ黒な顔の中に、白い歯がむきだしになり、目と歯だけが、白くとびだしているように見えるのでした。
それから、赤白だんだらぞめの子どもは、縄を登りはじめました。まるで、サルのように、まっすぐの縄を、上の方へ登っていくのです。
そのとき、またもや、右手のやみの中から、ぱっと、みょうなものが、とびだしてきました。
バラバラ少年
それはやっぱり、白い大きなきれでからだをつつんだ、まっ黒な男でした。さっきの老人ではありません。三十ぐらいの力の強そうな男です。手にはピカピカ光る恐ろしく幅のひろい刀を持っています。
むかし中国に、青竜刀という恐ろしい刀がありましたが、あれとそっくりです。刀のことを、ダンビラといいますが、これは牛でも殺すような大ダンビラです。
その男は、まっ黒な中に、目ばかり白くギョロギョロさせた、恐ろしい顔をしていました。ひとことも、口をききません。三人の少年のほうを、ふりむきもしません。うらみにもえる白い目で、縄を登っていく子どもを、ぐっと、にらみあげているのです。
男の手が、縄にかかりました。大ダンビラを口にくわえ、両手で縄にすがると、そのまま、子どものあとを追って、登りはじめました。