Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
十字路にくると、三つの方角をさがさなければならないので、てまどりましたが、でも、バッジを見うしなうこともなく、どこまでも、あとをたどることができました。
読者諸君は、とっくにご承知のように、このバッジは、小林君たちが落としたのではなくて、魔法博士が、小林、井上、野呂の三人のバッジを集めて、部下の者に落とさせておいたのです。そして、明智探偵をおびきよせる計略なのです。
川瀬、山村の二少年は、そんなことは、すこしもしりません。ほんとうに小林団長が落としていったものと、おもいこんで、一生けんめいに、そのゆくさきを、つきとめようとしているのです。
だいいち、五日もまえに落としたバッジだったら、そのへんの子どもたちに拾われてしまって、なくなっていたはずです。それが、二十歩ごとに、ちゃんと落ちていたのは、まだ落としてから、まもない証拠です。でも、二少年は、そこまでは気がつかないのでした。
バッジをさがしながら、いくつも町かどをまがっていきますと、赤レンガのきみょうな建物の前に出ました。五―六十年もまえにたてたような、古めかしい西洋館です。レンガべいがつづいて、門には、すかしもようの鉄の扉が、しまっています。