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Japanische Klassiker mit Furigana

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme

Aozora Bunko

その上私は少しノンキな生まれですから一向平気でとても神経衰弱なんかにはならないのです。私は幼い時から今でも酒と煙草とを呑みませんので、従ってそんな物で気をまぎらすなんていう事はありませんでした。ある新聞に私を酒好きのように書いてありましたがそれは全く誤りです。

前にも申しました通り私も古稀の齢を過しはしましたが、今のところ昔の伏波将軍の如く極めて健康で若い時と余り変りはありません、いつか「眼もよい歯もよい足腰達者うんと働ここの御代に」と口吟しました。しかし何といったとて百までは生きないでしょう。植物の大先達伊藤圭介先生は九十九で逝かれた例もあれば、運よく行けば先生位までには漕ぎつけ得るかも知れんとマーそれを楽しみに勉強するサ。今私には二つの大事業が残されていますので、これから先は万難を排してそれに向うて突進し、大いに土佐男子の意気を見せたいと力んでいます。いいふるした語ではあるが、精神一到何事不レ成とはいつになっても生命ある金言だと信じます。やア、くだらん漫談をお目にかけ恐縮しております。左に拙吟一首。

朝な夕なに草木を友に

すればさびしいひまもない