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Japanische Klassiker mit Furigana

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme

Aozora Bunko

酒屋に生まる

学校で植物学を教えるにも先生はこんな道理をも織り込んで、他日必ずや日本帝国の中堅となるべき今日の寧馨児を教育せられんことを国家のために切望する。右は止むに止まれぬ大和魂の迸りである。

以上植物と人生の一斑を述べたから一まず茲に筆を擱く事にした。

酒屋に生まる

私は戌の年で今年七十九歳になるのですが、至って壮健で老人メクことが非常に嫌いですので、従って自分を翁だとか、叟だとか、または老だとか称したことは一度もありません。回顧すると私が土佐の国高岡郡の佐川町で生まれ呱々の声を揚げたのは文久二年の四月二十四日(戸籍には二十二日となっているがそれは誤り)であって、ここにはじめて娑婆の空気を吸いはじめたのである。

私の町には士が大分いたが、それは皆佐川の統治者深尾家の臣下であった。私の家は町人で商売は雑貨(土地では雑貨店を小間物屋と云った)と酒造とであったが、後には酒造業のみを営んでいた。

私が生まれて四歳の時に父が亡くなり、六歳の時に母が亡くなった。私は幼かったから父母の顔を覚えていない。そして私には兄弟もなく姉妹もなく、ただ私一人のみ生まれた。つまり孤児であったわけです。