Japanische Klassiker mit Furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme
わが恋の主
草木への愛
先日大学を止めて気も心も軽くなり何の顧慮する事もいりませんので、この見渡す限りの山野にあるわが愛する草木すなわちわが袖褸を引く愛人の中に立ち、彼らを相手に大いに働きます。そしてその結果どんなものが飛び出すのか、どうぞこれから刮目して御待ち下されん事を願います。
わが恋の主
以前何時だったか、ある事がヒドク私の胸に衝動を与えた事がありました時、私は「草木の学問さらりと止めて歌でこの世を送りたい」と咏んだ事がありましたが、ヤッパリ好きな道は断念出来ませんので間も無くこれまでの平静な心に還り、それは幻のように消えて仕舞いました。
赤黄紫さまざま咲いて
どれも可愛い恋の主
年をとっても浮気は止まぬ
恋し草木のある限り
恋の草木を両手に持ちて
劣り優りのないながめ
草木への愛
終わりに臨んで今一言してみたい事は、私は草木に愛を持つ事によって人間愛を養成する事が確かに出来ると信じている事です。
もしも私が日蓮のような偉い人であったならば、私は草木を本尊とする一つの宗教を建つる事が出来たと思っています。草木は生き物でそして生長する。その点敢て動物とは異なっていない。