Japanische Klassiker mit Furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme
〔二〕最近の日常生活振り
何にも別に関心事なく平素坦々たる心境で平々凡々的に歳月を送っています。すなわちかく心を平静に保つ事が私の守ってる健康法です。しかし長生きを欲するには何時もわが気分を若々しく持っていなければならなく、従って私はこの八十六の歳になっても好んで、老、翁、叟、爺などの字を我が姓名に向かって用いる事は嫌いである。例えば牧野翁とか牧野叟とかと自署し、また人より牧野老台などとそう書かれるのも全く好きません。それ故自分へ対して今日まで自分にこんな字を使った事は一度もなく、「わが姿たとえ翁と見ゆるとも心はいつも花の真盛り」です。
〔二〕最近の日常生活振り
今日は時節柄止むを得ないから、毎日得られるだけの食物で我慢し生活せねばならぬのだが、しかしなるべく滋養分を摂取する事に心掛け、わが学問のために何時までも自分の体力を支え行かねばならんと痛感しています。それでも元来自分が幸いに至極健康であるが故に今日のところ身体は別に肥える事はないけれど仕合せにはまた敢て弱りもしません。けれども戦前に比ぶれば食の関係で多少痩せた事は事実である。且つこの頃は脂油を得るに難いから、ために皮膚の枯燥を招いています。