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Japanische Klassiker mit Furigana

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme

Aozora Bunko

東京近郊における採集

私は教室の先生達とも親しく行き来し、松村任三・石川千代松さんなどは、私の下宿を訪ねてくれたし、私も松村・大久保両氏と共に矢田部さんの自宅に招かれて御馳走にあずかったこともあった。

東京近郊における採集

その頃、東京近郊の採集は、盛んにやったが、ある時岐阜の学校にいた、三好の同郷の男の森吉太郎という男が、上京して来た折、三好・森・私の三人で平林寺に採集に出掛けたことがあった。その頃は交通は全く不便で、西片町の三好の家から出発し、白子・野火止・膝折を経て平林寺へ出るというコースで、往復十里余も歩いた。

その時平林寺の附近で、四国では見られない「かがりびそう」をはじめて採集したことを憶えている。

三好学と私とは、仲がよかった。三好はどちらかというと、もちもちした人づきの悪い男だった。岡村金太郎は、三好とは反対の性格で気持の極めてさらさらした男だった。三好と岡村とはよく喧嘩をした。岡村が書庫の鍵を失くし三好がそれを教授に言いつけたとかで、えらい喧嘩のあったこともあった。

池野成一郎とも私は大変親しくした。池野は頭の良い男で、フランス語が上手だったが、英語も一寸の間に便所の中か何処かで簡単に憶えてしまった。