Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
そうもくちゅうぎょ
艸木虫魚
薄田 泣菫
Lesen Sie 艸木虫魚 (そうもくちゅうぎょ) von 薄田 泣菫 (すすきだきゅうきん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.254 Zeichen · 226 Bildschirme
蓑虫
1
彼等は右脚を先にするは愚なこと、はでな孔雀の羽の代りに、じみな牛の尻尾をつけかえまいものでもなさそうだ。そこに笑うべき稚拙がある。しかしまた快活な自由さがないではない……。
柿の木と柿の実とのあの素朴な厚ぼったい感じは、どの材料をつかうよりも、一番よく陶器画として表現出来そうだ。私をして描かしむれば、鍋島の陶器師があのうずまきの草花を選んだような自由さをもって、私は紅玉の実を支える枝という枝に、雄鶏の脚に見るような、するどい蹴爪をかき添えるかも知れない。
なぜといって、今気がついたことだが、あすこに真赤に熟しているのは、まがうようもない渋柿だからである。
蓑虫
1
空は藍色に澄んでいる。陶器のそれを思わせるような静かで、新鮮な、冷い藍色だ。
庭の梅の木の枝に蓑虫が一つぶら下っている。有合せの枯っ葉を縫いつづくった草庵とでもいうべきお粗末な住家で、庵の主人は印度人のような鳶色の体を少しばかし、まだ開けっ放しの入口の孔から突き出したまま、ひょくりひょくりと頭をふっている。何一つする仕事はなし、退屈でたまらないから、閑つぶしに頭でもふってみようかといった風の振方である。