Japanische Klassiker mit Furigana
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そうもくちゅうぎょ
艸木虫魚
薄田 泣菫
Lesen Sie 艸木虫魚 (そうもくちゅうぎょ) von 薄田 泣菫 (すすきだきゅうきん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.254 Zeichen · 226 Bildschirme
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主人は小泉一万石の城主ともあるものが、ものもあろうに旅籠屋の溺器を買い取ろうとするなぞ、風流にしてはあまりに戯談に過ぎ、戯談にしてはあまりに風流に過ぎるとでも思っているらしかった。
「他人から物を譲り受けて、代物を払わぬという法はない。」
貞昌は半は自分の供のものたちへ言いきかせるようにいって、何程かの金を主人の手に渡させた。
貞昌は静かに立って夜の障子を開けた。薄暗い内庭に踏石がほんのり白く浮んで見えた。彼は手に持った溺器を強くそれに叩きつけた。居合せた人たちはびっくりした顔を上げた。
何事もなかったような気振で貞昌は座に帰った。そして静かな声でいった。
「わしの見たところに間違がなければ、あれは立派な古渡じゃ。今は埋れて溺器に用いられているが、もしか眼の利く商人に見つかって掘り出されでもしようものなら、どんなところへ名器として納まらぬものでもない代物じゃ。そんなことがあってはならぬと思うから、可惜ものをつい割ってしもうた。」
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三人は三様の心持と方法とで、世の中から三つの陶器を失った。失われたのは、いずれも秀れた名器だったが、彼等はそれを失うことによりて、一層尊いあるものを救うことが出来たのだ。