Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme
二、『清悦物語』まで
生き残った常陸坊
の章句の中には、偶然にまだいろいろのもとの面影が残っている。これによってひとりその起原の東北の田舎であったことを知るのみならず、世を経て物語のおいおいに発芽しかつ成長してきた自然さをいく分なりとも感じ学ぶ手がかりがあるのである。作者がぜひとも一段とえらい人、秀でた才能を持つ人なることを要せず、新年の勅題に向かって何万の献詠あるごとく、歌人、俳人、短篇小説家という者が、ほとんど地方の青年の数だけもあって、彼らは単に有名と無名との差別だけを、真剣になって争っているという現在の日本風も、これで始めて少しばかり説明が付くのである。
二、『清悦物語』まで
生き残った常陸坊
『義経記』成長の事情を窺い知る端緒として、最初にわれわれの心づく特色の一つは、いよいよ泰衡が背き和泉夫婦が忠死をとげて、主従わずかに十三人で、寄手の三万余騎と激戦するほどの大切な日に、あいにくその朝から近きあたりの山寺を拝みに出て籠城の間に合わず、そのまま還ってこなかった者が十一人あったという点である。その十一人の大部分は名が伝わらぬが、ただ一人だけ知れているのは常陸坊海尊であった。それがその通りの歴史であったとすればぜひもないが、人の口からだんだんに大きくなった物語としては、かような挿話は見たところ別に必要もないので、もし必ずそう語るべきであったと