Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme
炭焼来る
煙いのを我慢すべき、居心地のよくない座であった。
さてこれほどまでに秩序を正して、家には一つしか火の中心を作らぬように努めたのであるが人の心の変化はぜひないもので、ついに室ごとにコタツを置かねばならぬ時代がきた。最初は取り扱いに面倒な年寄などをすかして、安火一個に封じ込めたりしたものが、後には息子が新聞や本を抱えて、みずから独立を宣するようになった。それを後援したのは紙とガラスの障子、次にはランプまた電気燈などであった。がもちろん彼らはこれを教唆したのでなく、木炭と同様に頼まれてただやってきただけである。
炭焼来る
日本にもし雨雪が少なくて、土で塗った家が発達し、もしくは石を重ねて二階三階ができるくらいに、地震の心配の少ない国であったら、平気で大火を燃やして、いつまでも炭の便利は認めるにいたらなかったかもしれぬ。ところが城下に木の家を小さく建てて住むには、焚き火は何分にも不完全でいけないとなって、寒くともこれにて我慢をすべしと、炭櫃、火桶の類を工夫して使用せしめた。町の女などは気働きのある者で、それに籠を伏せて衣類を温めたり、またはわずかな香料を焚ききめたりしていたのが、後に在所において真似をし始めた、これがコタツの根元でないかと自分は思っている。