Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme
鹿盛衰記
むやみに専門家の独断を信じないことにしよう。
鹿盛衰記
玉椿の常磐に緑にして、つぎつぎに若木の花を咲かせたのに比べると、変化曲折の最も甚だしかったのは、この半島の鹿の歴史であった。
ここでは常陸鹿島や金華山のごとき、信仰の保護ははやくからなかったらしい。しかも自分が男鹿に遊んで、始めて知っておおいに驚いたのは、今でもまだ鹿がいるという事実よりも、人間の干渉があまりに自由自在で、彼らの運命が椿以上に、常にこれによって左右せられていたということである。
『男鹿名勝誌』の引用した旧記が正しいならば、男鹿山の鹿はすでに安倍氏の治世に狩りつくされて一たんはその種族が絶えた。それを佐竹侯入国の始めのころ、わざわざ仙台領のたぶん金華山などから、三頭とか四頭とかを取り寄せて放したということである。すなわち今あるものも祖先以来のはえぬきではなかったのである。
それが久しからずして再び田畠を荒らすようになり、時に鹿狩を企ててその害を除いたということで、五、六十年後の正徳二年の狩には、三千頭の鹿が捕獲せられた。それから四十年ほどを隔ててまた九千三百、まだその残りが二十年後に算えてみたら、二万七千ほどいたというのは、少々信じにくい統計であった。