Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lesen Sie 雪国の春 (ゆきぐにのはる) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.000 Zeichen · 266 Bildschirme

Aozora Bunko

平たい言葉で定義づけるならば、友だちとは要するに話をする間柄である。しかるに一年の三分の一ほどは、その話の種が切れてしまうのである。消えてなくならぬまでも雪の底に埋もれてしまうので、すなわちまた一つの交通の故障である。

汽車には限らず、日本では何でもかでも、真似するつもりで無造作に始めた仕事で、後に意外な真剣の実験をさせられ、しようことなしに困りぬいて、それからりっぱな解決をした場合が多い。交際の問題なども、今に必ず何とかなるであろうが、さし当たっては当てにしていた空想の飛行機は飛ばず、同情の乗合自動車はいつでも延着するとなれば、いかに詠歎せられる詩の孤独高尚なる個人主義にも、やはりコタツの向こう側の、空席見たようなものができずにはいないのである。

私はおりおり東北地方に居住する友人から、毎日々々新聞を友としてコタツで暮らしているという手紙をもらう。新聞がはたしてどの程度にまで、コタツの向かいの珍客の代りをするものであろうか。それを実験すべくわずかな紙面を借りて、逢うことのできぬ雪の中の人と、及び越しにこの共同の問題を考えてみようと思う。

コタツ時代