Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

二

ざ、ざ、ざァ――っ! と筵に掛かる血しぶきの音! 伊賀勢の一人、肩を割りつけられてのけぞりました。

「この壺を持っている限り、飽きるほど人が斬れそうだぞ。フフフこれはおもしろいことになった」

濡れ燕の血ぶるいとともに、微笑む左膳を取り巻いて、剣花、一時に開きました。

チョビ安はちょこなんと起き上がって、この騒動の真ん中で眼をこすっている。

二

「危ねえっ! チョビ安っ!」

おめいた左膳の声に従って、飛びのいたチョビ安の頭上を、青閃斜めに走って捜索隊の一人、左膳めがけてもろに斬りこんできた。

狭い乞食の小屋のなかだ。

刃妖左膳として鳴らしたかれの腕前を知らないから、柳生の面々気が強いんです。

片眼のほそ長い顔、ひだり手一本に剣を取って、ニヤリと笑った立ち姿……この痩せ犬一匹何ほどのことやある……という考え。

柳生の盆地に代々剣を磨いて、殿様から草履取りにいたるまで、上下を挙げて剣客ぞろい、柳生一刀流をもって天下に鳴る人達だから、恐ろしいの、用心するのという気もちは、はじめっからないんだ。

殊に、今。

主家存亡の秘鍵を握るこけ猿の茶壺を、眼の前に見ての活躍ですから、そのすごいったら――。