Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

七

「姉ちゃん! なんとかしておくれよ。この連中はあたいを捕えて、父上の持っている大事な壺と、とっかえっこしようとしてるんだからサ」

読めた! 人質にしようとしているんです、チョビ安を。

持って生まれた性分で、どうもよわいほうに味方したくなるんですから、お藤も因果な生れつき。

襟をつかんでいた与吉を、ドンと突っぱなした櫛巻きお藤の姐御、肩からずり落ちそうな半纏を、ひょいと一つ揺りあげながら、ぶらりと一歩前へ出て、

「吹けばとぶような長屋でも、一軒の世帯、あたしはここのあるじでございます。誰にことわって、この家へおはいりになりましたか。まず、それから伺いたいものですねえ」

七

無言です。

一同は、黒い影を重なりあわせて、押しあがってきました。

「なんです、土足でっ!」

お藤姐御の癇走った声も、耳にも入れない伊賀の連中……なんとか受け答えをすれば、お藤も、それに対していいようもあり、またその間に考えをめぐらして、とっさの策をたてることもできるのですが、黙っているんでは、さすがのお藤も相手ができない。

「この子に、指一本でもさわってごらん、あたしが承知しないよ」

金切り声でさけびながら、チョビ安を後ろにかばって、争ってみましたが、