Japanische Klassiker mit Furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme
「あの、ようすのいい年増のお藤さんと、十ばかりのかわいいお安ちゃんっていう女の子とが、組になってサ、お藤さんの三味線につれてお安ちゃんの持つ扇子の上で、尺取り虫がお前さん、踊りをおどるんだよ」
「へーイ! 尺取り虫が? そいつア見物だ」
ガヤガヤ言いあっているところへ、櫛巻きお藤と、お安ちゃんこと、チョビ安扮するところの女の子とが、ぶらりぶらり近づいてくる。
「サア、代は見てのお帰りだ」
「一つ、呼びとめて、その珍芸を見せておもらいしようじゃアねえか」
街の人々にとりまかれた、お藤とチョビ安。
お藤は、木綿の着物に赤い襷をかけて、帯の結びも下目に、きりりとした、絵のような鳥追い姿。
チョビ安の女装したお安ちゃんは、見ものです。
肩上げをした袂の長い、派手な女の子の姿。小さな笠を眼深にかぶって、厚く白粉をぬったあどけないほおに、喰い入るばかりの紅のくけ紐。玉虫色の唇から、チョビ安いい気なもので、もうすっかり慣れっこになっているらしく、
「小父ちゃん、小母ちゃん、虫の太夫さんに踊らせておくれよ。そして、たんと思召しを投げて頂戴ね」
みんなおもしろがって、
「さあ、やんな、やんな」