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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

悄然たる丹波の言葉も、誰の耳にもはいらないらしく、一同、刀をさげ、頭をたれて、黙々とその無残きわまる同志の死体を、見おろすばかり、頓みには声も出ません。

こんなこととは、誰不知火。

道理で、なんだか手応えが弱いと思った。

「迷わず成仏――」

なんかと、かってな奴があったもので、一人が片手を立てて拝んだりしたが、こいつは迷うなったって、無理です。これじゃア成仏できますまい。

足もとにばかり気をとられて、一同がポカンとしている時、

「ヤヤ! じゃ、かんじんの源三郎は? どこに?」

と気がついたのは、お蓮さまだ。見まわすまでもなく、広くもない座敷、片隅へ行ったお蓮様の口から、たちまち、調子ッぱずれのおどろきの叫びが逃げた。

伊賀の源三郎、どこへも行きはしない。

ちゃんと床の間へあがりこんで、山水の軸の前にユッタリ腰を下ろし、高見の見物とばかり、膝ッ小僧をだいているではないか!

ニヤニヤッと笑ったものだ。

「もう出てもよいかナ」

思案のほか

一

チャリン! 揚げ幕をはねて花道から、しばらく……しばらくと現われる、伊達姿女暫。

この留め女の役を買って、この場へ飛びだしたお蓮様の気持たるや、さっぱりわかりません。