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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.861 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

じっさい、どっちを向いてもすがりどころのない、萩乃の心中はどんなでしたでしょうか。おまけに。

継母は、なんの力にもなってくれないどころか、丹波とぐるになって源三郎様を自分から遠ざけて、由緒あるこの道場を横領しようとするさえあるに、あろうことか、あの源様にたいして妙なこころを動かし、色のたてひきに憂身にやつしているらしいとのこと。

このあいだから丹波の一味をつれて、葛西領渋江の、まろうど大権現の寮へ、出養生を名に出むいているけれど、またなにかよからぬたくらみをしているに相違ない――。

「なんという、あさましい……」

だが、萩乃がいちばん気になってならないのは、かんじんの源三郎が、じぶんをどう思っているかということです。

彼女は、夜も昼も、この一間にとじこもったきり――胸の不知火に身をこがしている。

今も今とて。

この夜半。

別棟に陣どっている柳生の若侍たちも、夜は人なみに眠るものとみえて、広大な屋敷うちが、シインと深山のよう……昼間のあばれくたびれか、白河夜船のさいちゅうらしく、なんのもの音も聞こえません。

主君源三郎は、今朝馬を駆って出ていったきり、夜になっても帰らないけれど、供頭安積玄心斎、谷大八、脇本門之丞と、名だたる三人がいっしょだから、一同なんの心配もなく、かえって、鬼のいぬ間の洗濯と、宵から大酒