Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
五七、赤道を横断す
これを投ずれば彼たちまち水中に入り、その貨を拾い得て帰る。これ、か奴の唯一の技術なり。インド・コロンボ港、アラビア・アデン港におけるがごとし。この地、黒奴多く居住す。その港口に一大巨巌の波心に突起せるあり。わが小笠原父島の港口に似たり。これを鳥巌と名づく。けだし、その形より出でたる名称ならん。そのいただきに灯台あり。同島の所詠一首を掲ぐ。
絶海孤津船作レ群、雨懸浦上望難レ分、島居却有二閑中趣一、朝浴二潮風一夕酔レ雲。
(絶海の孤島の港には船が群れをなし、雨が降りかかれば海岸のあたりは見わけがたい。島人の住まいはかえってのどかなおもむきがあり、朝には潮風に吹かれ、夕べには雲にかこまれるのである。)
午前八時出港。イルカ、群れをなして波間に飛ぶを見る。また、一隻の汽船に会す。正午、室内の温度八十五度。夜に入るも減熱せず、夜半八十四度なり。しかれども、甲板上にては清涼の風来たり、炎暑を感ぜず。当夕は満月なれども、微雲に妨げらる。
五七、赤道を横断す
八日、晴れ。午後驟雨ありて、やや減熱す。日夜一鳥の飛ぶなく、一帆の浮かぶなく、満目ただ渺茫たり。赤道すでに近きにあれば、昼間短く、午後六時半、夜暗に入る。