Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

Lesen Sie 光は影を (ひかりはかげを) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.262 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

と、真喜が、得意らしく、告白した。

「それで、たゞそいつをたしかめるために、来てみたのか?」

「あら、そんなつもりじやないわ。あたしは、ちよつと相談があつて来たの。南条さん、こつちの話からかたづけていゝ?」

真喜は、なかなか事務的だつた。

「さあ、さあ、どうぞ……。僕は、しばらくどつかへ行つてようか?」

「その方がいゝわ。呼んだら聞えるところにいらつしやい」

南条己未男は、声をたてゝ笑つた。京野等志もにやりとした。

兄と二人きりになると、真喜は、歩をゆるめながら、話しだした。

「あたし、とても今、生き甲斐を感じてるの。お店の仕事はまあ、なんていうことはないけど、自分で働いて、自分で勝手なことができるの、とてもうれしいわ。でも、そうなつてみると、こんどは、やつぱり家のことを考えちやうの。第一に母さんが気の毒でしようがないの。あんなかわいそうなひとつてないわ」

「たずねてみたかい?」

「うゝん、時々、アパートへ会いに来てくれるの。お店の前をのぞき込むようにして通りすぎることもあるのよ。あたし、見つけたら追つかけてつて、お茶おごつてあげるの」

「そいつはいゝな。多津はどうしてる、その後……?」