Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
恐怖の森
というのは……。
それというのは、例の草叢から百メートルばかり奥へ入ったところに、ここにも葛の葉が一とかたまりになって茂っているところがあったが、その蔭から、異様な人物が、ヌーと姿を現したのであった。その人は――多分人だろうと思うが、顔中白毛の交った無精髭をモジャモジャと生やし、大きい二つの眼はらんらんとして怪しい光を放ち、痩せぎすな身体には、古めかしい汚れた洋服をつけ、そして何が入っているのか分らないが、肩から斜めに黒い皮紐のついた、四角な鞄をかけていた。武夫の争闘した草叢の方を見て、ニヤリと薄気味のわるい笑いを浮べると、そのまま雑草を踏みわけて、奥の方へドンドン入っていった。
その怪しい老人のような人物は、一体何者なのであろうか。そして彼は武夫の危難を知り、お美代の助けを求める声を聞いていた筈であるのに、なぜ救いに出て来ようとはしなかったのであるか?
恐怖の森
森の中の変事は、この矢追村に休暇を送っていた大隅理学士の耳にも伝わった。
彼はその夏のうちに読破しようと思って持って来たギブソンの「有史前に於ける生物発生論」という大冊の原書をひきよせて最初からおよそ三分の一の所を拡げて、読み耽っていたところであった。