Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
不思議なる電話
……
「さあ、光線はこの位なら充分だろう」と博士はニヤリと笑った。「さあ、いよいよ実験を始めるかな。まずこの人間の右半分に、この器械から出るオメガ光線を投射し、左半分には例の疑問線を当てることにしよう。まずこの器械によってオメガ線を与えてみよう。……」
何ごとが起るか? 怪博士の怪実験の犠牲になろうとする大隅学士は、このとき始めて気がついた。眼にうつったその場の異常な光景に、学士は恐ろしい危険を身に感じて、ハッと愕いた。
不思議なる電話
「ウヌ……」
大隅学士は、やにわに跳ね起きようとしたが、身体は台にしっかり結びつけられて、ビクとも動かなかった。待ってくれ――と、叫ぼうとしたが、その声も出ない。口の中に、なにか綿のようなものが詰めこんであった。
「おお、気がついたナ。……」
博士は大隅の覚醒に、なんの愕きの色もあらわさなかった。そして躊躇するところもなく、オメガ光線を遮ぎってあるシャッターの釦に手をかけた。ああ、次の瞬間、その怪光線は、大隅学士の右半身の上に落ちかかろうとしている。そこに如何なる異変が発生することであろうか。博士の実験の材料に成りさがった大隅の運命は、風前の灯だった。