Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
怪力線杖
ドクトルは辻川博士の机の抽出の内容まで知っているらしく思われる。やがてドクトルは、抽出から手を引いた。そして困ったという顔をした。大隅学士は、もう出るに出られなかった。それは出ない方がよかった。もし出ようものなら、彼の生命はなかったかも知れない。
怪しきドクトルは、再び鋼鉄製の戸棚の前に立った。そして暫く考えこんでいたが、やがて何思ったものか持っていた洋杖を扉の方にズーッと差し出した。その洋杖の石附が、扉の鍵穴に向けてジワジワと延びていった。ドクトルはまるで作りつけの人形のように動かない。
すると怪しいかな、突然眼もくらむような青白い光点が、扉の上に現れた。それはジージーと微かな音を立てて見る見るうちに横に小さい円を描いて伸びていった。
怪力線杖
(ああ、扉を焼き切るのだナ。おお、恐ろしい仕掛けのある怪洋杖!)
大隅学士は、カーテンの蔭に慄然と身震いした。あの洋杖は太すぎると思ったが、やはりこのように恐ろしい仕掛けがあったのである。洋杖の石附のところから、恐るべき怪力線が出てくる仕掛けになっているらしい。鋼鉄がまるで、紙のように焼けてしまうのだった。