Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

姿なき知人

魔の森に燃えるは、そも何の光ぞ! 落雷か、爆発か、それとも悪魔の焚火であろうか?

姿なき知人

怪しい音響を伴った真青な閃光は、その後再び起らなかった。こんな奥深い森の中に発する怪光の正体はなんであろう。

昨夜のこと、村人の誰かれが、この魔の森の方角に何ものかを認め、互いに口を噤みあっているほどの大恐怖を感じているが、それこそいま見たと同じ青い火柱ではなかったろうか。大隅理学士は遂にこの恐怖の森に踏み入った甲斐があったことを感じた。この上はこの森の中にある、大秘密を解いて武夫少年を救いだすことにある。そう思った彼は、猛然と奮い起ると、怪火の燃え上った方角さして前進を開始した。

彼は再び洋杖灯を点じ、四辺に鋭い注意を配りながら、一歩一歩踏みしめていった。しかし円錐型の光芒の中にうつるのは、依然たる木立と雑草ばかりであった。

彼は一歩踏みだすのに一時間もかかったような気がした。

およそ二十歩も前進したと覚しき頃であった。身近くに何か太刀風のようなものを感じたので、ハッと身を沈めようとしたが、もう間に合わなかった。ピシリッ! 強い打撃が、彼の手首の上に落ちた。