Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

白幽霊

何ものとも知れぬ青白い光線に照らされた広い実験室内には、何だかモヤモヤした霧のようなものが動いているだけで、人間の姿は何処にも見当らなかったけれど、暫く見ているうちに、その室内にモヤモヤと立ちこめている霧のようなものが、半透明な身体を持った異様な生き物の集団であることに気がついたのであった。その数は十五、六体もあろうか。互いに犇きあいながら、そのたびにあの異様なシュウシュウシュウシュウという怪音を立てるのであった。下宿で見た白い怪物と同じものだ。

一体この怪物は何者であろうか。どこからやって来た生き物なのであろうか。

白幽霊

大隅学士の生涯を通じて、辻川博士邸の第一実験室のうちに、この訳のわからない異様な生物を発見した愕きに勝る愕きは、外になかった。青白い光線に照らされた室内には、半透明な白っぽい身体をもった凡そ十五、六体の生き物が霧のようにフワフワと泳ぐような恰好をして、互いにシュウシュウ鳴き合っているのだった。彼は、こんな生き物のことを、どんな動物学の文献からも読んだことがない。いや、このような怪生物は、人間の想像に絶するものだ。

「幽霊ではなかろうか?」