Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
潜入第一歩
それは赤裸の、大きさは豚ぐらいもある人間、しかしそれは頭が頗る大きくて一見赤ン坊を大きくしたようなものだった。
「大入道の赤ン坊か。……」
と、大隅学士は思った。これがお美代の妹の代志子であることを知らぬ大隅学士は、大入道の子供だと思った。
だがこの檻の中に飼われている生き物の凄く巨大なることよ。これはまるで御伽噺に出てくる大人国の動物園に行ったような景色である。
さて次の檻には何物が入れられているのか。彼は俄かに不安に襲われながら、その先を見ずにはいられなかった。それで次の檻の中を窺った。そこには、更に巨大なる動物が、金網の中に胡座をかいて、ジッと前方を見詰めていた。それは生ける仁王さまのような人間だったが、その顔をヒョイと見たときに、大隅理学士は、
「ううッ、……」
と一言叫んだなり、俄かに気が遠くなってヘタヘタとその場に崩れるように坐ってしまった。ああ、見ないがよかった。その檻だけは、たとい一命が亡びようとも見ない方がよかったのである。
一体そこには、何者が入っていたのであろうか。
潜入第一歩
「ああ、こうだと知ったら、僕は覗くんじゃなかった!」
それほど大隅学士をして、顔を背けさせたものは何だったか。