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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

その記事によると、馬の祖先には、人間と同じように足にも五本の指がついていた。それが今日の馬のように、なぜ真中の一本だけがひとり大きくなり両側の二本は小さく萎びてしまったか。それには或る微妙なキッカケが存在したのだった。その当時走ることの得意な一頭の馬があった。その馬はあまりに快走することに夢中だったため、或る時足首を石の割れ目に深く突きこみ、そのため両端の足指の骨が折れ曲ってしまった。もちろんその馬はもう歩くことも出来ず、そこに倒れたまま幾日も幾日も呻っていたが、やがてのことに傷が癒って再び起き上れるようになった。しかし足指の両端の骨は醜く内側に曲ったままで、遂に元のような形には直らなかった。始めは足をひきひき歩いてた。ところが或る日、猛獣に襲撃されてやむを得ず全力をあげて逃げた。そのとき彼の馬は、その醜く曲った足指が今までにない快速力で走るのに都合がよいことを発見したのだった。この快走王の出現は、他の馬たちの注意を惹かずにはいなかった。馬たちは自分の身の安全のために、出来るだけ早く走ることを必要としたので、この快走王を羨むあまり、その特殊な走り方を注意して眺めるようになった。