Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
炸裂する爆弾?
炸裂する爆弾?
佐々記者は、壊れた軽飛行機「空の虱」を草原へ引張りだして、せっせと修理に忙しかった。それでも、ペンチを握る手をときどき休めては、傍の石塊の上に腰を下ろして見物をしている大隅学士の顔をジロジロ眺めるのであった。
「おう先生、昨日先生が寝言みたいな変なことを喋ったが、あのときは頭がどうかしていたのじゃないかネ」
「莫迦を云っちゃいかん。気は確かだ」
「ほほう。あれは本気で喋っていたのかい」
と佐々は改めて目を丸くして「すると今だに先生はあの無理世界とやらいうものに取り憑かれているわけなんだネ。そいつはどうも、交際い難いな。どうだネ。佐々砲弾のザックバラン主義の方に転向してみる気はないかネ」
「……余計なお喋りをやめて、飛行機の修理の方に熱中したまえ。大事な修理を間違えたりした揚句、われわれが空中に飛び上った途端に『空の虱』の空中分解式が始まったりするんじゃ厭だぜ。はッはッはッ」
「なアに、こっちの方は大丈夫さ」
そんな応酬をやっているうちにも、「空の虱」の修理はドンドン進んで、夕方になる前に、すっかり元のように直ってしまった。
和やかな夕餐が済んで、やがて二人は涼しい夜を迎えた。