Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme
「ああッ……」
一壜の液体をのみ乾すと、彼は前にある括りづけの蜜柑箱のように四角な卓子の上に両肘をついてガバと面を伏せた。
「ああッ、……この薬は利くぞ。これは有難い。頭痛が直ってきた」
説明も出来ないくらいの激しい頭痛が、まるで拭ったように取れた。彼は両手を頭上高く伸ばして、
「ああ、直った。……万歳!」
と叫んだ。
すっかり元気になった佐々は、そこで改めてこの室内を見廻わした。それは前にも言ったように、まるで樽の中のような紡錐形の部屋で、天井がいやに高かった。ただし、その天井の方はズーッと細く尖っていて、まるでビール壜の中に入ったような形に見えた。とにかく何から何まで実に奇妙な形、風変りな調度ずくめであった。その奇妙な形にもそれぞれ或る恐ろしい意味があったことは後に至って分ったが、始めのうちは、何のため、こんな奇妙な形にしてあるのか、唯に物珍らしさに目をみはるばかりだった。
「だが、一体おれはこれからどうなるんだろう」
気が落ちついてくると、頭の中に急に不安な気持が黒雲のように拡がっていった。
「これはロケットだ。いまおれはロケットの中に閉じこめられて空中をドンドン飛んでいるのだ。