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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

藻掻くロケット

彼の全身は、圧力から俄かに解放されて、ポッポッと激しい熱感に襲われたのだった。

ロケットの具合が、すこし変になっていることに気がついた。佐々は痛む身体を起して、再びそこに現れた函卓子の上を覗きこんだ。そして呀ッと愕いた。――六つのテレビジョンの受影幕には、今は何にも映っていなかった。どれを覗いてみても、すべて暗黒の世界であった。月も星も、すべてどこかへ姿を隠してしまった。彼のロケットは宇宙をどこへ向けて流れてゆくのであろう。

佐々は急に目の前が真暗になったように感じた。そしてヘタヘタと卓子の下に、身体を崩れ折ったのであった。

藻掻くロケット

「うぬッ、こいつアいかん」

辻川博士は配電盤の前に仁王立ちになり、あっちの開閉器、こっちの把手を必死になって操っていた。

「ますますいかん。機械が急に利かなくなった哩。……不思議なこともあればあるものじゃ……」

盛んに器械をいじっているうちに、やっとテレビジョン回路のパイロット・ランプがパッとついた。博士は噛みつきそうな顔して、第一装置の受影幕を覗きこんだ。

「なにも映らん」博士は嵐に遭った船長のように把手をグルグルと廻した。