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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme

Aozora Bunko

そのほかは近国から招く客分の人だの、国内の待遇のよい人々のために設けられた桟敷であります。

一般の見物は東の口から潮のようになだれ込みました。これらの者のためには地面へ蓆をしいてありました。我れ勝ちに前へ進んで、その蓆の下へ履物を押込んで、固唾を呑んで見物します。

市街からの道々へは露店が軒を並べてしまいます。

少し風がある分のことで、天気は申し分がないから、朝のうちに広場は人で埋まってしまいました。

やがて合図の花火が揚った時分に、桟敷が黒くなりはじめました。先任の支配太田筑前守は、小姓をつれてその席に着きましたけれど、相役の駒井能登守はまだそこへ姿を見せません。

組頭や、奉行や、目附、同心、小人の士分の者も続々と桟敷へ詰めかけて来ました。その前から沙汰をして、近国の士分の者も同じくその桟敷に招かれたのが少なからず見えるようです。

それよりも人の目を引いたのは、これら士分の者の奥方や女房たちが、侍女や女中をつれてこの桟敷に乗り込んだ時でありました。

桟敷の上には、同じく鳩と菱とを描いた幔幕が絞ってある。その下の雛壇のようなところへ、平常余り人中へ面を見せない奥方や女房や女中たちが、晴れの装いをして坐っていることは、場内のすべての人気をその方へ集めました。