Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.778 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

「私はどの鼓で手をあげようか、考えて居ました」

芸の極地の有様だ。

若い能役者は、鬼の面をつけると、面の下で自分の歯迄喰いしばる。それでなければ駄目なのだそうだ。

その時代時代。自分の時代に精一杯と云うのが何より大切だ。

時計の話をし、面白い材料と云われた。然しこの次に書けるかどうか。

七時すぎにかえって来た。夕食をし、今朝の地震で青山へは電話もかからないから泊って行け、としきりに云われたが、あのおそろしい心持の後又、あの二階下に寝る気になれず、八時頃、独りで出かけた。

電車、丁度夜学のひけ時間で同じような年配の男で一杯、女と云えば私一人位。妙に nervous になった。朝一先ずおどろいた故だろう。

帰って見ると、A風呂を出たところ。さいの話によると、なかなかあわてたらしい。A、頻りに Bed の下にもぐろうとしたが入れない。あとで見たら頭の方の格子の下の三寸もないところに入ろうとして居たと笑う。こわい目に逢うといそいでかえって来るところ、何と云っても自分の家だ。

春夫氏の「幻燈」、「星」「支那の話」を書きなおしたのだろうがあの人独特の味に潤おされ、美しい話となって居る。