Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.068 Zeichen · 81 Bildschirme
一月十八日
一月十九日
」
〔欄外に〕Y、会
一月十八日(火曜)
サダ、工合わるがって居たが到頭床についた。発熱八度。
○Y、自分、ともに不快。
○苅田さん来、麻生久の「黎明」をかりる。
Y、二十八日頃ナスに行く故、稽古山内さんにして貰うことになるらし。
○「黎明」よみ始む。Y、もう愛国はやめることに決心す。そしてロシアにゆく仕度する由。去年やはり今頃そんな話が出た一日あと、私が本当に行くかときいたら、知らん、とそれぎりに成ったことあり。それを云い出して大笑いす。然し今度は本当ナリ。夜亢奮して話す。
一月十九日(水曜)
サダまだおきられず。Yも七度熱が出て臥床。こっちにもあっちにも床について居る、家中森として暗い。まことに滅入る。
「悪霊」。
林町にゆかれず。ために電話をかけたら、m、
「あのお父様のあげたイスとテーブル百合ちゃんがつかって居るんだろうね。女中にきいたら、湯浅さんの部屋だと云ったが……本当にそうならいいがね」云々。ひどく不快を感ず。実に物質的で、自由な人間同士のたすけ合いなど、物一つのために出来ない馬鹿だ。ロシアの貴婦人は馬鹿でも、女中がそう云ったなど云うほど不見識ではなし。