Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.068 Zeichen · 81 Bildschirme

Aozora Bunko

八月十五日

○いとどいとど心もとなき限なればとめに娘とかへらまく思ふ

○かへらまく思へど暑さいときびしアセモがこはくしばし止る

○わきもこよ二十日にならぬ前なりと早く来ませと祈つるなり

○久々に会ふ夜短し睦言のあい間に地所買ふ相談もあり

方々へたまって居た手紙書く。

○遠雷の音、小田原の濤の音を思い出し、秋ごろゆきたくなった。初冬もよいであろう。

Y、再び家らしくなったとよろこぶこと限りなし、一人でも自分の居ることをよろこんでくれる人のあるのは有難きかな。どうか人々のよろこびの源となりたし。

八月十五日(月曜)秋らしく、涼しい風が吹き通した。

のびたコスモス

前の空家の庭の蓼の花

自分アサカに居た間、Sちっとも感じなかった。その代り仕事についても欲望持たず。こちらへかえって来ると、頭が緊り、仕事について考え、欲す。同時にSも感ず。love と passion の分裂。自分この頃成熟を感じ、女性の開花を感ず。命が内から叫ぶ。雌蕊が雄蕊を呼ぶ。Yに自分この心持云えず。又云っても、Yは、気をつけないといけない、危険だと云い、自分も又どの位それを苦痛に思うか。Yは、人間が人間を愛せる愛に於て極まで自分を愛して居る。