Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.068 Zeichen · 81 Bildschirme
八月二十七日
八月二十八日
○野上さんの句 秋風の白き河原を歩きけり
八月二十七日(土曜)
残暑きびし。じりじりとあつく、疲労して、午睡す。
『若草』へやる小説十三枚書く。『文春』への筆ならしなり。お敬ちゃんのことを書く。始めかき出し遅々として居たが本文にかかると飛ぶが如し。心の火の力だ。
○午前中何か揺蕩たる心持であった。
心の中に大きな花弁あり。その花弁露の重みで撓む心。満開して、八分通りの満開、散らず。満を持して静かな心。
八月二十八日(日曜)
Y今日又朝からフキゲン。起きぬけに自分が、パース、タンスの上に出しておいたと云って叱る。頬ぺたをつねる。(「リリオム」の中に。ぶたれても痛くないぶたれが世の中にはあるものなり)
中川一政氏、装釘のことで来訪。先野上さんのところで会ってからもう五年位になる由。
改造の佐藤さん来。
Y、午後になってもフキゲン。自分が二十三日に使った金を思い出して見ろと云う。金のことより、又その使い道についてY彼此口やかましく云うのかと思うといやで云わず。夜、一言も口を利かず食事す。
夜ロシアへ行くの沁々いやな心持で、悲しく、滅入った。自分何故こんなにロシアへなんか行きたくないか。