Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.068 Zeichen · 81 Bildschirme
十二月十四日
○モヤーの風は大分よろし、もう洟も出ず。ただ、宿便になって、ひどくかたく怪我した由にて、又床に入った。
○今日は、二三日来珍しく晴ればれした太陽が輝いて居たので、よい心持。然しじき曇った。
○零下八度
○汽車七時間おくれて居る。
○ウラルに近づき、赤松の森が見えて来た。遠くの森はヒンデンブルグ将軍の髪の毛のようだ。今日珍しく風車を見た。風車の絵水あげであろう。
○テューメで二十分停車。その間にブフェートへ行ってハム、フレンチフライのジャガイモ、パンを買う。外のラフカの方に極いいカビア(チョールナヤ・イクラ〔ちょうざめの筋子〕)が一キロ一円五十銭であった。パンも八銭、ブフェトは10銭。
○テューメで始めて、屋根あるプラットフォームあり。
○食堂に兵隊が五六人居て2.50のオベードをたべて居た。
○熊が居そう。
十二月十四日(水曜)○汽車二時間とり戻した。
○珍しく晴れやかな日の出が見られた。
○夜の間にウラルを越してしまい、今朝は柔かそうに白い雪のたまった懐しき北欧州の樅の樹(ヨールカ)が左右に見えるようになった。
○人家、人手の入った耕地、材木をつみつつ走る橇多く見ゆ。