Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

あっ! 明智探偵です。まぎれもない名探偵明智小五郎の顔です。

じつに、とほうもないことが、おこりました。明智探偵がふたりになったのです。シャツ一枚で、魔法博士に短剣をつきつけられている明智と、黄金の仮面をぬいだ明智と、まったく同じ人間が、ふたりあらわれたのです。それが三メートルをへだてて、向かいあって立っているのです。

魔法博士は、このふしぎな光景に、ぎょっとして、立ちすくんだまま、身うごきもできなくなってしまいました。

「おい、魔法博士。この明智小五郎には、だれが見てもわからないほど、そっくりのかえだまがあることを、知らなかったのか。そこにいるシャツ一枚の男は、ぼくのかえだまだよ。ほんものの明智は、きみなんかにつかまるほど、まだ、もうろくはしていないのだ。」

金いろのよろいをきたままの明智探偵が、両手を腰にあてて、ゆうぜんとして、話しはじめるのでした。

「ぼくは、こんなこともあろうかと思って、黄金怪人の衣装を作らせておいた。ぼくは、それを持って、黒いマントに身をかくして、このやしきにしのびこんだ。そして、黄金怪人になりすまし、きみの部下の目をあざむいた。