Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

まっかな服の美しい女王さまたちが、ひらり、ひらりと、右に左に、走る馬のせなかを、とびちがいました。それから、三とうの馬をならべて走らせ、ふたりの女王さまが、両はしの馬の上に立ち、まん中の女王さまが、ふたりの肩にのって、まっすぐに立ちあがり、パッと両手をひろげたまま、馬場をひとまわりします。すると、三つの王冠が、三だんになって、キラキラかがやき、そこにちりばめた宝石が、五色のにじのように見えるのです。

「小林さん、あれ、たしかに、そうだよ。」

園井少年が、となりの小林団長にささやきました。

「あれって?」

「ほら、ふたりの肩の上にのっている女王さまの宝冠ね。ぬすまれた『にじの宝冠』と、そっくりなんだ。あんなによくにた宝冠が、ほかにあるはずないよ。」

「えっ、あれが『にじの宝冠』だって?」

「そうだよ。もう、まちがいない。ほら、あれだけがほんとうの金だよ。ほんとうの宝石だよ。ほかの宝冠とくらべて、まるで光りかたが、ちがっているでしょう。」

「うん、そういえば、あれだけ、よく光るね。園井君、きみの思いちがいじゃないだろうね。形が、そっくりなのかい?」

「うん、まちがいない。