Japanische Klassiker mit Furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme
すなわちこれこそ男子たるべき者のとるべき道でなくて何であろう。
私はわが眼力がまだ衰えていないので、細かき仕事をするに耐えられる。従って精細な密な図を描く事も少しも難事ではないのは、何より結構至極なのであると自信している。
植物が好きであるために花を見る事が何より楽しみであって厭く事を知らない。まことにもって仕合せな事だ。花に対すれば常に心が愉快でかつ美なる心情を感ずる。故に独りを楽しむ事が出来、あえて他によりすがる必要を感じない。故に仮りに世人から憎まれて一人ボッチになっても、決して寂寞を覚えない。実に植物の世界は私にとっての天国でありまた極楽でもある。
私は植物を研究しているとあえて厭きる事がない。故に朝から晩まで何かしら植物に触れている。従って学問上にいろいろの仕事が成就し、それだけ学界へ貢献するわけだ。中には新事実の発見も決して少なくないのは事実で、つまりキーをもって天の扉を開くというものだ。
こうした事が人生として有意義に暮らさしめる。人生まれて酔生夢死ほどつまらないものはない。大いに力めよや、吾人! 生きがいあれや吾人! これ吾人の面目でなくて何んであろう。