Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme

Aozora Bunko

〔五〕病歴

また眼も良い方でまだ老眼になっていないから老眼鏡は全く不用です。そしていろいろの書き物写し物は皆肉眼でやり、また精細なる図も同じく肉眼で描きます。しかし、頭髪は殆んど白くなりましたが、私は禿にはならぬ性です。歯は生まれつきのもので虫歯はありません。この頃は耳が大分遠くなって不自由です。それから頭痛、逆せ、肩の凝り、体の倦怠、足腰の痛みなど絶えてなく、按摩は私には全く用がありません。また下痢なども余りせず両便とも頗る順調です。

〔五〕病歴

私は文久二年四月の生まれですが、まだ物ごころのつかぬ時分に早くも両親に訣れて孤児となりました。わが家の相続人に生まれた私は幼ない時分には体が弱々しかったので家人が心配し時々灸をすえられたが、それから後次第に息災となり余り病気をした事がなく、そして何等持病というものがありません。しかし今から最早や二十年程前に医者に萎縮腎だといわれましたが、小便検査にも一向蛋白が出ず、あるいは時々山に登りあるいは相当に体を劇動させても爾後何の異条もなく今日に及んでいます。しかしこの二、三年以来重い物を抱える際に突然座骨神経痛様の強い痛みが偶発する事があるが、それはおよそ一ヵ月位で自然に全快します。