Japanische Klassiker mit Furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme
ハタットウ
そして草木は私に取っては唯一の宗教なんです。
私が自然に草木が好きなために、私はどれ程利益を享けているか知れません。私は生来ようこそ草木が好きであってくれたとどんなに喜んでいるか分りません。それこそ私は幸いであったと何時も嬉しく思っています。
ハタットウ
私は今年七十八歳になりましたが、心身とも非常に健康で絶えず山野を跋渉し、時には雲に聳ゆる高山へも登りますし、また縹渺たる海島へも渡ります。そして何の疲労も感じません。私は上のように年が行っていますけれど、私の気持ちはまず三十より四十歳位のところで、決して老人のような感じを自覚しません。もうこんな年になったとて老人ぶることは私は大嫌いで、何時も書生のような気分なんです。学問へ対しましても何時も学力が足らぬという気が先きに立ちまして、自分を学者だなんどと大きな顔をした事は一度もありません。それは私に接する人は誰でもそう感じ、そう思って下さるでしょう。少し位学問したとてそれで得意になったり、尊大に構えたりするのはそれは全くヘソ茶もので、わが得た知識をこの宇宙の広大かつ深淵な事に比べれば、顕微鏡で観ても分らぬ位小さいもんダ、チットモ誇るに足らぬもんダ、オット、チョット脱線しかけたからまた元へ還って、私の健康は上に書いたようだが、人間は何をするにも健康が第一である