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Japanische Klassiker mit Furigana

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まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme

Aozora Bunko

に帰したい、私は広く四方八方の世人に向うて、まあウソと思って一度味わって見て下さいと絶叫したい、私は決して嘘言は吐かぬ。どうかまずその肉の一臠を嘗めて見て下さい。

皆の人に思い遣りの心があれば、世の中は実に美しいことであろう、相互に喧嘩も起らねば国と国との戦争も起るまい。この思い遣りの心、むずかしく言えば博愛心、慈悲心、相愛心があれば世の中は必ずや静謐で、その人々は確かに無上の幸福に浴せん事ゆめゆめ疑いあるべからず、世のいろいろの宗教はいろいろの道をたどりてこれを世人に説いているが、それを私は敢て理屈をいわずにただ感情に訴えて、これを草木で養いたいというのが私の宗教心でありまた私の理想である。私は諸処の講演に臨む時は機会ある毎に、何時もこの主意で学生等に訓話している。

また世人がなお草木に関心を持っていなければならない事は、これが国を富ます工業と大関係があるからである。日本の国は富まねばならぬ。今日世界の情勢を観、またわが国の現状を見つむる者は、わが国を富ます事は何より大急務である事を痛感するのであろう。わが国はこれから先ウント金が要る、国民はこのわが帝国を富ますことに大覚悟を持たねばならぬ。