Japanische Klassiker mit Furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme
研究に没頭して、遊惰を省みない
親が早くなくなったので親よりの制裁もなく、自分の念うままに好きな植物研究に入って行ったのです。
こうして自分の研究を進める一面、自分は方々より集めた本を郷土の人々に紹介しては読書の関心を強めようとしていたのです。
研究に没頭して、遊惰を省みない
二十代を顧りみて、いままでによかったと思うことが一つある。丁度その頃僕達の市街にもいろいろの料理屋などが出来て、思想の定まらない青年達はその感覚の魔界におぼれて随分その前途を謬ったものが多かった。しかし自分は植物の研究に自らの趣味も感じていたので花柳の巷には足を入れようとは思わなかった。またその時分もしも酒に親しむような悪習に染まっていたならば、あるいは酔いに乗じて酒に飲まれていたかもしれない。小さい時から酒を呑まなかったことは正しく身を守ることを保証しているのです。
私は現在七十四歳です。でも老眼でもなく血圧も青年のように低い。動脈硬化の心配もない。医者の言葉ではもう三十年もその生命を許される、との事である。酒や煙草を呑まなかったことの幸福を今しみじみとよろこんでいる。
青年は是非酒と煙草をやめて欲しい。