Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme
自動車内の曲者煙の如く消え失せること
見事な調馬師だ。
その内哀れな痩馬は、とうとう力尽きて、ペシャンコに畳の上にへたばってしまった。……………………、………………。立上った女騎手はそれを見て、さも心地よく声を上げて笑ったが、次には倒れた痩馬の上での、残酷な舞踏である。グタグタに踏まれて蹴られて、馬はもう虫の息だ。さい前からずっと下向きになっているので、……………馬の表情を見ることが出来なかったけれど、力なくもがく手足の様子で、この見知らぬ品川四郎の心持を察しることが出来た。
ハッと思うと、女曲馬師は、男の肩とお尻に両手をついて見事な大の字なりの逆立ちをやっていた。そして、それがグラグラとくずれたかと見る間に、彼女はポイと身を飜えして、俯伏の男の頭の上へ、…………………………。ゼンマイ仕掛けの、…………、……………、…………………………。
斯様にして真赤な光線に彩られ、桃色に見える二つの影絵は、あらゆる姿態を尽して、夢のようなデュエットを、果しもなく続けて行くのであった。
自動車内の曲者煙の如く消え失せること
「今度はいつ?」
着物を着て、すっかり、身じまいを終った婦人が、甘える調子で尋ねた。