Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうきのはて
猟奇の果
江戸川 乱歩
Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme
マグネシウム
彼は嘗つてこの様な痛烈な侮辱を蒙った経験を持たなかったのである。
マグネシウム
滑稽なお茶番、だが考えて見ると、世の中にこれ程恐ろしいお茶番はない。結局、先の品川は大胆不敵な偽物であって、彼奴こそ当の殺人者であることが明かになった。
本物の品川は詳細なる陳述、並に証拠物件の提出によって、(証拠物件というのは、例の幽霊男の写っている夕刊の切抜、青木から品川に宛てた事件に関する手紙、愛之助の書斎で発見した日記帳などであった)警察当局者も、この摩訶不思議を信じない訳には行かなかった。
そこで、青木の日記帳で分った池袋の怪屋を検べたり、麹町の例の淫売宿の主婦を叩いて見たり、出来る限りの捜査を続けたが、幽霊男の方ではそんなことはとっくに予期していた所、どこを探しても、髪の毛一本の手掛りさえなかった。
約一ヶ月の間、幽霊男は不気味な沈黙を守っていた。美人片腕事件で、線香花火の様に、パッと世間を騒がせて置いて、そのまま尻切れとんぼになってしまった。
波越鬼警部と明智小五郎の面前に、突如姿を現わして、不敵の挑戦を試みた程の彼、警察の捜査を恐れて鳴りをひそめたのではない。