Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
「えらいッ、さすがは銭形親分だ」
「馬鹿だなア」
「その三尺の持主は、同じ町内のやくざ野郎で、勘三郎のものと知れた」
「あの、大工くずれの?」
「しめたと思ったから、飛んで行って勘三郎を挙げるつもりだったが、いけねえ、――肝腎の勘三郎は、三日前から霍乱に罹って、死ぬような騒ぎだ」
「本当か」
「吐く瀉すで、げっそり痩せているから、嘘じゃないでしょう。妹のお袖が、枕元に付きっ切りで介抱だ」
「フーム」
「そのお袖がまた、殺されたお曾与の前に、駒次郎と評判が立っていたというから因縁事じゃありませんか」
「フーム」
「そのうえ兄の勘三郎は、お曾与と仲が良かった。伊丹屋へ嫁に行く話の始まる前は、妹のお袖の友達でもあり、ツイ冗談の一つも言い合った仲だというから、どんな事がないとも限らない」
「それっきりか」
「まだありますよ、親分、伊丹屋の馬鹿野郎は小唄の師匠のお舟の世話も焼いていた」
「そんな話を聞いたこともあるようだな」
「月々かなりのものを仕送って、狼連が帰ると、長火鉢の猫板の上へ、長い顎を載っけておいたっていうじゃありませんか」
「まだ続いているか」
「お曾与の話が始まってから、手切れの金をやって、綺麗に切れたとは言っていますがね」