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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

六

「ヘエ――」

「油断をすると恐ろしい事になるぞ」

何が何やら解りませんので、八五郎は面喰らって飛出しました。平次の言い付けたことを、忠実すぎるほど忠実にやり遂げるのがこの男の取柄です。

六

翌る日、平次と八五郎と佐吉が、竹町の春日家に顔を揃えたのは、巳刻半(十一時)少し過ぎでした。

平次の警戒を裏切って、無事な一と晩が明けると、春日家の空気もさすがに、いくらか冷静さを取戻した様子です。

「少し解りかけた事があります。面倒でも、もういちど昨日の通りの事をやって下さい」

平次は変なことを言い出しました。

「昨日の通りというと?」

驚いたのは春日藤左衛門でした。

「皆んな昨日の昼の通りに、――お勝手にはお内儀と下女、お嬢さんは親御さんの部屋に、鳩谷さんは御自分の部屋、作松は物置、――御主人と一色さんは稽古部屋、そして昨日と同じように、上野の午刻が鳴ったら、禁制の賦を吹くのです」

「そんな事が――」

あまりの事に、春日藤左衛門はさすがに尻ごみしました。

「いや、これをやらなきゃ、お嬢さんを殺した下手人は解りませんよ。さア、もう正午が近い、銘々の部屋に入って下さい」

平次は仮借しません。