Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

八

お澪が躍起となって、伝吉を庇うように平次の前に袖を振りました。

「それじゃ誰のだ」

「知りません」

「本当に知らないのか」

「…………」

「お前の顔には、知ってると書いているが――」

明けっ放しな娘の顔から、ある種の表情の動きは見ましたが、それ以上は平次も手繰れそうもありません。

「ともかく伝吉は大事な掛り合いだ、どこへも行っちゃならねえよ」

「…………」

何やらうなずき合う若い二人を後に、平次は引きあげました。ガラッ八の報告を聞いてから第二段の活動に移ろうというのでしょう。

八

「親分、判ったぜ」

「八か、――何が判ったんだ」

「自慢じゃねえが、みんな判ったつもりさ」

八五郎が帰って来たのは、その日も暮れてからでした。

「大きな事を言うぜ、どこへ行って何を聞き出したんだ」

「周助が切支丹の南蛮仏を持っているというし、石沢閑斎と昵懇で、九州から江戸へ来た者だというから、宗門御改めの書役に願って、二人の身許を書き留めたものはないか訊いてみたんだ」

「そいつは上出来だ、で、どんな事が判ったんだ」

平次もガラッ八の気の廻るのに感心しました。

「周助は宗門御改めの台帳に載っている転び切支丹(改宗者)でしたよ」